あまり広くないお部屋でも「スッキリ感」を意識した部屋づくりを心がけると広く見せられることをご存じでしょうか。インテリア雑誌などでよく見かけるのが、家具のテイスト(素材)の統一と色彩の調和です。同系色でまとめたとしても、「トーン」(色調)が極端に異なると狭く見えることもあるので注意が必要です。逆に、トーンが同じだと色味が異なっても広く見えます。この部屋の印象を左右するトーンも考慮した上でソファなどの家具を選ぶのも一考です。部屋全体の色を壁の色に近い感じでまとめると、部屋全体がすっきりとスマートでなめらかに見えます。カーテンを選ぶ時などの参考にしてください。また、リビングのソファ、テーブルなどはできるだけ低めのものを選び、空間に広がりを持たせることを意識するとよいでしょう。
インテリア雑誌に登場するようなお部屋をめざして同じ家具を買いそろえたとしても、まったく同じ部屋を作ることは難しいものです。というのも、撮影用の部屋は広々としていて、その部屋に合わせて選ばれたインテリアや家具が美しく機能的にレイアウトされているからです。つまり、センスの良い部屋をめざすには、家具の配置にスペース感を持たせることが重要なのです。一般に、家具が床に占める面積は三分の一以下にするのが理想的と言われています。また、家具をセッティングする際は、なるべく壁際に寄せ、部屋の中央に空間ができるようにします。さらに、家具の高さを揃えることで、壁面の空間も印象が変わってきます。収納スペースに余裕があるなら、不要な家具は実家に預かってもらったり、倉庫サービスを利用したり、あるいはリサイクルに回すという方法もあります。
家具を動かしたり、カーテンを変えたりしなくても、お部屋のイメージチェンジは可能です。例えばゴミ箱を新しくスタイリッシュなものに取り替えたり、バスルームやトイレの小物類にこだわってデザイン性の高いアイテムに買い替えることで、今までとガラリと雰囲気が変わったりするものです。また、最近、オープンキッチンを備えたお宅も増えていますが、キッチン用のバラエティに富んだ魅せる収納アイテムも様々に登場しています。このようなアイデア商品を積極的に毎日の生活空間に取り入れていくのも、快適な暮らしの第一歩と言えるかもしれません。