スポリキE SP-15S 1箱

すっぽんには多くの栄養が含まれていることは良く知られています。ですが、その栄養素を壊さないまま「もっと手軽に」利用できるようにするのは、困難とされていました。従来の燻製や熱風乾燥、といった熱をかけて加工する方法では、たんぱく質やビタミンが壊れるだけでなく不飽和脂肪酸のロスが非常に大きいことがわかっています。この問題点を解決する技術を開発したのが岩谷産業。同社独自の特許技術、液体窒素を利用した「凍結粉砕法」です。この技術ですっぽんの栄養素を変性させることなく粉末にすることに成功しました。「マイナス40℃の世界では、バナナで釘が打てます。バラがバラバラに割れます」というCMを記憶しておられる方は多いのではないでしょうか?物質は温度を下げると硬く脆くなるために、室温では柔らかい物でも、極低温にすることで割れ易くなります。このような極低温での物質の性質を用いた加工方法を凍結粉砕法と呼びます。凍結粉砕法とは、超低温(-196℃)の液体窒素ですっぽんを丸ごと瞬間凍結させ粉砕する方法です。極低温で加工するため熱で変性してしまうすっぽんの栄養素(不飽和脂肪酸、亜鉛、鉄、ミネラル、各種ビタミン、コラーゲン、コンドロイチン等)を変性させることなく、正真正銘まるごとすっぽんを微粉砕化しパウダー状にします。

イワタニが原料として使用するすっぽんは、すべて国産です。熊本県山鹿市の(有)井寺すっぽん養殖場で生産されています。この養殖場では全国の高級料亭に出荷する最高品質のすっぽんを、安全かつ熟練した管理のもと、自然の地下水を利用した露天の水槽で年間約20トン(約3万匹に相当)を生産しています。同社の井寺登社長はこの道35年。業界の第一人者として知られている仕事人です。当社が井寺社長の最高級すっぽんを使用する理由は、第一には農薬や抗生物質などを含まない安心かつ安全な品質であること、第二には要求されるすっぽんのサイズや形、そして栄養成分を満たす優良な品質を持ち、活きが良く、元気なすっぽんを生産してくれるからです。お客様のお口に入る健康食品の原料ですから、何より信頼できる生産者でなければなりません。イワタニはあくまでも国産品で、しかも絶大な信用と実績のある「井寺すっぽん養殖場」のすっぽんにこだわっているのです。大きさの異なるすっぽん同士を一緒に飼うと、すっぽんはすぐケンカをします。その時にできる傷口から細菌が入り感染症が発生しすっぽんが死んでしまうことがあります。そのような理由から、通常のすっぽん養殖では抗生物質をつかうのが当たり前になっています。しかし、井寺スッポン養殖場では定期的にすっぽんを大きさごとに振り分ける作業を行い、すっぽん同士のケンカを未然に防ぐことで、すっぽん養殖界では異例ともいえる抗生物質を使わない養殖法を確立されています。またすっぽんは性質上、冬眠します。しかしながら通常の養殖場で育てられるスッポンは、冬眠してしまうとその間すっぽんが育たないため、冬眠をさせず1年あまりで出荷されます。しかしながら井寺すっぽん養殖場では自然な環境と同じように冬眠をさせます。2から3年で卵から成亀まで育て、1匹が1kgくらいに成長したところで出荷します。当社が扱うスッポンはまさに手間ひまをかけたすっぽんなのです。